わが家には、今月16歳になる高齢猫がいます。
昨年はじめた猫用品専門店の「猫店長」と、我が家の警備ニャン(ニャコム)を兼任する、見た目と心はヤングな老紳士です(笑)。
昨年体調を崩して動物病院に行き、体調不良の直接的な原因ではなかったのですが、ショックなことに「慢性腎不全のステージII」と診断されました。
これまで、腎臓や尿路に配慮したフードを選び、フードに拘ってきたつもりの私。年齢には敵わないのかと落胆せずにはいられませんでした。
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猫の「慢性腎不全」は進行を遅らせることはできても、現在はまだ、完治することは考えられない病と知られています。加齢などの様々な原因で、腎臓の機能と構造に異常が出て、長期に渡り闘病を強いられる病気です。末期には「尿毒症」の症状が出て、息絶えるまで苦しみます。
ネコ科の動物は、必ずと云っていいほど腎不全で亡くなる稀有な動物だそうです。ネコ科に生まれた宿命だと云うのです。中でもチーターは、特に寿命が短く大体8年程度しか生きられないのだとか・・・。後述する『猫が30歳まで生きる日』(宮崎徹先生 著)によると、その死因も100%「腎不全」だとのことです。
ひとむかし前までは、10歳〜14歳くらいで亡くなった猫を「老衰」と表現し、ある程度は長生きできた・・という印象を持っていた方も多いのではないでしょうか?今にして思えば、「老衰」というのは死因ではないし、「腎不全」や「がん」や他の病が根本的にあって亡くなっていたのでしょう。
私も先月、次女(モカ)を12歳で看取りましたが、死因は「急性腎不全」でした。
「腎不全」で迎える死の壮絶な最期を見ています。長時間苦しみ悶えて死にゆく様は、二度と見届けたくはありません。もうすぐ16歳になるショコラですが、なんとか、腎不全の進行を止め、健康に長生きしてほしい・・切実です。
ネコ科の動物が必ず腎臓病になるならば、どうすれば長く健康に生きて、苦しみのない最期を迎えさせてあげることができるのか・・・。
猫と暮らす愛猫家なら皆、同じ悩みを抱えています。老猫を抱える様になり、モカの死と直面した私の専らの悩みです。
先週、『猫が30歳まで生きる日』の著者で、タンパク質AIMを発見し、猫の腎臓病の治療薬を開発されている宮崎徹先生の講演を拝聴するため、東京ビックサイトで開かれた「第11回 インターペット〜人とペットの豊かな暮らしフェア〜」に行ってきました。
もちろん、事前にこの本を熟読して行ったのですが、先生の人柄を感じながらお話を聴けたのが、大変良かったです。
「治せない」と言われてきた「腎臓病」が、AIMの発見で治療できる未来がいよいよやって来る・・。発売されると知るや否や、この本を買わずにはいられませんでした。
愛猫家なら必読の書籍だと思います。
猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見 [ 宮崎 徹 ]
高齢猫のほとんど全ての猫に、腎臓病のリスクがあります。
日々の食餌や飲み水で、健康寿命が決まると言っても、過言ではありません。
宮崎先生のツイッター経由で知った、「愛猫の健康寿命を保つ AIM30」(腎臓の健康維持フード)を早速購入。
わが家には3歳になる若い子も含めて、4匹が暮らしていますが、若いうちからAIMを活性化させるアミノ酸「A-30」を接種し続ければ、腎臓病になるリスクも意図的に減らしてあげられます。
◆マルカン サンライズ AIM30 11歳以上の室内避妊・去勢後猫用 腎臓の健康ケア 600g SAI-004
わが家のショコラとラムネの老猫組みには、普段食べている「腎臓病療法食(ドライフード)」に混ぜて与えています。丸い小粒のフードには、塩の結晶のような粒がところどころに付いていますが、神経質な2匹も今のところ気にしていない様子。
「愛猫の健康寿命を保つ AIM30」だけだと、「腎臓の健康ケア」と表されているものの、腎臓病の療法食では抑えられている「タンパク質」の量が、療法食や他の高齢猫用と比べ、100gあたり30.0%と多いのが気になりました。療法食はかなりの研究とその研究成果を元に世に出ていますから、獣医師の指示に従って療法食を中心に与える方が良いと思います。
わが家では、腎臓病療法食を中心に与え、一回の食餌量1/3程度を「愛猫の健康寿命を保つ AIM30」にし、混ぜて与えています。
ちなみに私は、マルカンの「愛猫の健康寿命を保つ AIM30」は「楽天市場」で購入しています。
猫の寿命が食餌でほぼ決まるのであれば、フードの価格やCMや嗜好性だけにとらわれず、原材料や成分表を見て購入する癖をつけるべきかと思います。
ショコラが仔猫のころは、とにかくかわいくて、美味しそうに食べる姿が見たい一心で、嗜好性の強そうなオヤツを片っ端から買い与えていた時期もありました。振り返り、猛烈に反省しています。
愛猫家にとって、フード選びは悩ましい限りですよね。
私が読んだ書籍で、愛猫家の皆様におすすめの書籍をいくつか紹介します。
猫のフード系おすすめ本①
「猫の寿命は、”8割”がごはんで決まる!」 梅原考三 著
猫のフード系おすすめ本②
「獣医師が考案した長生き猫ごはん 安心・簡単・作り置きOK!」林美彩 著
獣医師が考案した長生き猫ごはん 安心・簡単・作り置きOK! [ 林 美彩 ]
猫のフード系おすすめ本③
「猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑」 監修 服部幸(東京猫医療センター 院長)
猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑 ~誤食と中毒からあなたの猫を守るために [ 服部 幸 ]
栄養価が計算された「総合栄養食」をベースにし、水分補給や食餌の楽しみを目的に(ペットのQOLの維持)、ウェットフードも一緒に与えることが大切だと考えています。わが家では、朝・晩ともに少量のウェットフードを必ず与えています。
とくに高齢になればなるほど、水分補給が苦手になる猫も多いので、ウェットフードで水分接収を促すのは大切です。市販のウェットフードは、保存料や着色料が気になる商品も多いので、少しずつ「手作りの猫ごはん」に今後は挑戦していきたいと思っています。
気ままで拙い私のブログが、少しでも愛猫家仲間のお役に立てれば光栄です。
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