セカンドオピニオンでお世話になったO先生に、お試しで3日分処方してもらったクロピドグレル(血栓予防)は、神経質なバロンに約2年ぶりに飲ませる努力をしたものの、今回もすべて失敗。
「クロピドグレルがダメなら無理に飲ませず、飲めているハートアクト(血栓予防のサプリメント)で様子を見ても・・・」とO先生は仰って下さったものの、サプリメントだけだと心細い・・。
全薬 ハートアクト 犬用 体重5kg〜19kg 1日2粒30日分
「ハートアクト」は、お気に入りのトリーツのおかげでやっと欠かさず飲んでもらえるようになりましたが、それもここ数ヶ月。
諦めずに、投薬用トリーツを探し続けて良かったと思います。
「ハートアクト」が優秀なサプリであることは承知・・でも、あくまで「サプリメント」。
ビオナチュレ スプラット 投薬補助トリーツ 猫用 10g×20本※お1人様3セット限り[80368]
「『猫の診療指針 Part1』を読んで、前回の心エコーの結果を見る限り、(2.0 LA/AO<)のバロンは、すでに投薬必須レベルにあると判断できそうですが・・・?」と私。
「バロンは2.04 LA/AOです。何かしら投薬が必要かと思ってしまうのです・・・」と、正直不安に思っていることを、O先生に伝えてみました。
O先生はしばらく考えながら、
「確かに左房大動脈比が2.0LA/AO以上であることを考えると、血栓予防のお薬は飲ませられるなら、飲ませた方が良いと思っています・・でも、ストレスをかけてしまうのもどうかと思う。飼い主さんと猫ちゃん双方が無理なくが一番いいと思うのです」とおっしゃりながら、クロピドグレルとは別の血栓予防薬について話をしてくださいました。
クロピドグレルが一番手だとすると、二番手のお薬として、クロピドグレルと併用もしくはクロピドグレルがダメだった場合に打診するのが、「リバーロキサバン(イグザレルト)」というお薬だそうです。
オーソドックスなクロピドグレルでも完全に血栓ができないか・・というと、そうとは言い切れない。
より血栓を予防したいと考えるならば、一番手のクロピドグレルと併用で処方する薬が「リバーロキサバン」。
バロンへのクロピドグレル投薬が難しいなら、この2番手の薬をあえて処方してみる選択肢もありでは・・・と、O先生から打診がありました。
バロンの場合、投薬できるかどうかは、粉にして投薬補助トリーツに混ぜても、苦味や独特の味が出ず食べてくれるかどうかにあります。
リバーロキサバンの処方は、次の(6月)心エコーの結果によってどうするか決めることになりました。
かかりつけのS先生にも、今回の心エコーの結果を連携したい旨をO先生に伝えたところ、快くOKしてくださいました。
そこで早速、前回の心エコーの結果を持って、S先生の病院へ。
S先生に今回の心エコーの結果報告書を見てもらい、昨年9月までの心エコーの結果を比較。
結果、左房が17.9mmに拡大。
僧帽弁逆流の最大速度が6.76m/secとかなり早くなっている・・。
S先生の見解は、アテノロームもクロピドグレルもしっかり投薬し続けられていなかったことが、進行させてしまった原因とも考えられるとのことでした。
「リバーロキサバン」は、S先生の病院にはありません。
このお薬を処方してもらうとしたら、O先生のところで処方してもらう方向で決まりました。その前に、一度クロピドグレルの強制投薬を試してみてダメであれば・・という方向です。
S先生がおっしゃるには、現時点での血栓予防薬は、なんだかんだ言ってもやはりクロピドグレルが柱になっているので、その柱がしっかり投薬できないとなるとどうなのか・・という思いもあるとのことでした。
S先生にも、O先生とS先生双方の意見とアドバイスを聞きながら判断していきたい旨をお伝えしたところ、快くOKしてくださいました。
近々、「強制投薬」のやり方を、S先生の病院で教えていただきます。
(先月虹の橋を渡った)モカへのインスリン注射の仕方をレクチャーいただいた時よりも、バロンへの強制投薬はハードルが高い様に感じています。
強制投薬で神経質なバロンにストレスがかかり、サプリメントやご飯もあまり食べてくれなくなってしまったらどうしよう・・という不安は残ります。
クロピドグレルに代わるお薬を使うことになっても、バロンができる限り自然に、ストレスなく飲んでくれるようにしたいと思っています。
強制投薬は最終手段だと、私は考えています。トリーツなどで工夫とあれやこれやの試行錯誤は続けていこうと思っています。
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