こんには、moch@です。
南海トラフ巨大地震や富士山の噴火、そして首都直下地震。これらの被害規模は、あの東日本大震災の10倍以上と推測されています。
つい最近で記憶に新しいのは、2022年1月に東京・埼玉で起きた震度5強の地震や大分県・宮崎県で起きた最大震度5強の地震ではないでしょうか。刻一刻と近づいているように感じる大規模地震に加え、近年増加傾向にある水土砂災害への警戒が必要です。
私の実家は福島にあり、親戚も友人も東日本大震災で大きな被害に遭いました。もう二度と会えなくなってしまった大切な者たち。その中には、犬や猫などのペットも含まれます。東日本大震災の10倍以上の被害と推測される来るべき日に備え、大切な家族を守るために、今こそ「備え」が必要です。
何から始めればいいの?ペットの災害対策
「ペットの災害対策」を始めようと思っても、何をどう初めて良いか戸惑いますよね。
そんな方は、ぜひ前回の記事からご覧ください。ペットの災害対策を始めるにあたり、知っておきたい準備と対策について記載しました。
優先順位を考える際のポイントは「ペットの命や健康に関わる可能性が高いかどうか」です。命や健康に関わる重要度の高いものから準備しましょう!
避難時に持ち出すための物と自宅に備蓄しておくべき物の二つの視点から準備すると良いでしょう。
TOP1:療法食&お薬(サプリメント)
高齢猫や持病のある子は、おくすりをはじめサプリメントを飲んでいる子も多いでしょう。また、日頃から健康維持のために与えている療法食もドライフード・ウェットフードともに準備が必要です。
できる限り消費期限までの期間が長いものを選び、普段から余分に購入しておけば、消費しながら備えることができます。環境省のHPには、最低でも5日以上(できれば7日以上)の準備が必要だとあります。これまでに経験したことのない大規模災害を想定すれば、10日以上の備蓄があっても良いでしょう。
TOP2:おくすり手帳(健康情報カードや緊急情報カード)
お薬を持ち出す際に一緒に準備したいのが、「おくすり手帳」などの健康と飼い主に関する情報です。できれば、おくすり(サプリメント含む)や療法食と一緒に準備しましょう。
万一、自分自身が被災し、愛猫を誰かに託さなければいけなくなった時、託された側もお薬や療法食だけではどうしたら良いか戸惑います。これらは量用や用法を守らなければ危険です。
「正しい情報」こそが愛猫の命を守ると意識して準備したいですね。
また、これらの情報は愛猫とはぐれてしまった場合にも役立ちます。マイクロチップを挿入しておくことも積極的に検討しておく必要があります。
東日本大震災や熊本の大規模地震でもペットとはぐれてしまった飼い主の多くが、マイクロチップを挿入していれば再び愛猫・愛犬と再会できたかもしれないと後悔された方も多いと聞きます。災害時の混乱ではぐれてしまっても、「情報」が愛猫と飼い主とを結びつけてくれれば、また再会できる確率が高かくなることは言うまでもありません。
「おくすり手帳」をはじめ、愛猫に関する情報を記録しておく手帳やカード類は、愛猫家なら1冊は持っておきたいアイテムです。環境省のホームページにもペットの情報を記録しておくためのツールが用意されています。
わざわざ購入するのはちょっと・・と思われている方は、無料で使用できるこちらをダウンロードし、印刷しておくと良いでしょう。
「ペットを守ろう!防災対策」(環境省)の巻末に「ペットの情報」を記録しておけるページがあります。下記にリンクを貼っておきましたので、ぜひ活用してみてください。
おすすめの「おくすり手帳」や「緊急情報カード」、「健康手帳」もご紹介します。
こちらの「おくすり手帳」は、愛猫と人の両用が可能です。かかりつけの動物病院名や連絡先も含めて細かく記入しておきましょう。
フリースペースも豊富なので、療法食やサプリメントに関する情報もご自身で記入しておくと良いでしょう。
こちらも愛猫の防災グッズと一緒に保管しておくと良いでしょう。
カードサイズなのですぐに確認でき、本当に必要な情報だけをシンプルにまとめられる優れものです。災害時ほど、ゆっくり読んで確認などして貰えません。情報はシンプルに簡潔にが鉄則です!
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こちらの「猫の健康手帳」もおすすめです。母子手帳感覚で、愛猫のために細かく記録を残すことができます。
普段使いで持ち、万一の際も役に立つ手帳です。こちらには、防災用品チェックリストも付いています。
TOP3:ペット用飲料水とキャットフード
備蓄品としてまず思いつくのは、飲料水と普段食べ慣れた食餌だと思います。おくすりや療法食が準備できたら、飲料水と普段食べ慣れたフード(おやつも)の準備をしましょう。
特に猫の飲料水には注意してください。
間違っても、ミネラルたっぷりの人間用を用意してはいけません。下部尿路疾患を誘発し健康を害してしまうリスクを伴います。Phがコントロールされた猫用の飲料水を準備しましょう。
猫の飲料水は、ミネラルを含まない水を選ぶことが大切です。
とはいえ、近くのペットショップやホームセンターに探しに行ってもあまり種類が無くて選べず困っているという方もいらっしゃるかもしれません。備蓄もできるペット用飲料水のおすすめをいくつか紹介します。
18年という歴史ある高濃度の水素水です。
ペットの医療現場である動物病院でも長年使用されています。
業界最高水準の高濃度水素水を独自製法により製造後未開封で90日、5回開封しても水素濃度が長持ちするため、備蓄しながら普段使いもできるので大変便利です。
1パック100mlの水素水が、一箱に40本入っております。普段使いで愛猫の健康維持に役立てながら災害対策ができるのは嬉しいですね。持病のある猫ちゃんやシニア猫のいるご家庭ではQOLの維持にも役立ちます。
【H4Oウォーター】は栃木県那須塩原市にある遠藤犬猫病院でも長年愛用されているそうよ。
「ペットの贅沢水素水」は、動物看護士監修の、ミネラル分を含まない高濃度水素水です。
RO膜処方をおこないミネラル分を除去し、ナノバブル製法で水素を限界まで溶かし込んでいます。高濃度の水素水で愛猫の体の内側から働きかけてくれる飲料水。
賞味期限は製造から4ヶ月です。
普段の飲み水に活用することで、備蓄しながら消費する上手な備蓄ローテーションができます。
犬猫はもちろん、爬虫類や小動物、猛禽類まであらゆる動物の飲料水として備蓄可能な「みんなの水」。
硬度0の超軟水でミネラル成分を可能な限り除去したペット用の飲料水です。海洋深層水を原料とし、100万分の1ミリ以下の超微細メッシュを使った「逆浸透ろ過」を2度行うことで、限りなくピュアな水に仕上げられています。
【土日祝も営業 まとめ買いがお得】超軟水・硬度0のペット用飲料水 みんなの水 500ml 24本セット
ミネラルゼロのペットにやさしい水素水の中でも、抜群の保存期間がポイントのペット用飲料水です。
一度開封しても何日かに分けて与えられるので、災害時も使い勝手がよく重宝しそうです。
源水は富山の名水を使用し、Phは犬猫のおしっこに近い6.1。若干酸性に傾いた中性です。
220mlと550mlのパックがあり、どちらも防災用バッグに入れて持ち運ぶのに便利。普段使いをしながら備蓄品として常備しておくと安心ですね。
TOP4:フード&ウォーターボウル
避難所でお水やフードをあげる時、お皿やボウルがないのは困りますね。
また、普段使いのものをいざという時に持ち出そうとしても、大きさや重さが邪魔して持ち出しにくいのは困ります。
防災グッズとして用意するならばサイズや重量、形状に注意して選びましょう。軽くてコンパクト、機能性を兼ね備えたフード&ウォーターボウルをいくつかご紹介します。
こちらは避難用のリュックなどにもワンタッチで取り付け可能なウォーターボウルです。
しかも、名前を無料で入れてもらえるのが嬉しいポイント!リュックに付けておけば、サッと取り外して使えるので便利です。わが家でも4匹の猫’sに購入しました!
水筒と折りたためるフードボウルがセットになっています。
丈夫なシリコン素材でサイズもコンパクト。フードボウルを水筒の側面にぶら下げて持ち運べるので、ボウルだけを無くしてしまう心配も少なそうです。
シリカゲルでできた軽量のボウル。筒状にくるくる丸めて折りたためるので、リュックのサイドにぶら下げることも可能。
機能的でおしゃれな上、サッと洗えばいつでも清潔に保てます。
水とフードを同時に与えられるのもポイント。避難所などで食餌を与える際に大変便利です。なんと言っても、妥協なしの洗練されたデザインは誰もが防災グッズとして採用したくなるアイテムです。
TOP5:折りたためるキャリーバッグ
避難所などへの移動手段となるキャリーバッグ。
意外と誤った選び方をしている人が多いようです。というのも、移動が楽なリュック型キャリーバッグを防災グッズとして購入してしまう人が多いからなのです。
リュック型のキャリーバッグの良い点は、愛猫の体重を気にせず楽に運べる点に尽きると思います。災害時は両手を塞がずにあけておきたいので、ある意味で正解ですが、選び方を誤ると愛猫の健康を害し、最悪命取りになってしまうので注意が必要です。
リュック型の難点は、中が狭く窮屈で、愛猫のストレスになり、空気穴も少なく息苦しくなってしまう点にあります。
また、背中に背負うので愛猫の様子が見えませんし、背中からの体熱でリュック内の温度が上昇してしまうため、夏場は熱中症の危険性も上がります。
普段の通院で使用する分には良いのですが、災害時にの移動手段には不向きなリュックタイプもあるので注意しましょう。避難は長時間の移動を余儀なくされる可能性が高く、人にもペットにも大きくな負担になります。
愛猫が怪我をしたり体調不良になった際も、楽な姿勢で休めるキャリーバッグでなければいけません。それでは、災害時の避難用におすすめしたいキャリーバッグをご紹介しましょう。
こちらは動物看護士の監修だけあり、猫のストレスや負担にならない設計です。
軽量でいてコンパクトに折り畳め、見た目以上に丈夫な作りになっています。避難所でも重宝するのは、愛猫が体勢を変えたいときにバッグの広さを自在に変えられる点にあります。
丈夫なメッシュ素材は、興奮とストレスで息が上がりがちな猫に配慮し、空気を通しやすくなっているので安心です。
また、スーツケースの上に乗せて運べるように計算されたこだわりの形状。わが家では通院の際にも使用し、万一の際でも嫌がらずに入ってくれるように馴れさせています。わが家の6.0kgの猫もすんなり入ってくれるので重宝します。
猫壱 いざという時のために!ポータブル 3点セット 黒(トイレ・キャリー・ケージ)+おまけ付き折り畳み 収納 猫用
こちらはブランド猫壱のポータブルキャリーバッグです。
バッグ単品でも販売されていますが、この機会に揃えるならポータブルトイレとケージが付いたセットを選ぶと良いでしょう。
わが家でも4匹の猫’sのために2セットを常備しています。ポータブルケージは、成猫が2匹入れる広さで、メッシュ素材の窓に上からカバーをすれば外が見えないようにできます。もちろん普段はコンパクトに折り畳んで収納しています。ポータブルトイレも折り畳め、普段使いの猫砂やペットシーツを敷いて使用できます。
ポータブルバッグも成猫2匹が余裕で入れる大きさで超軽量。専用の収納袋に収まり、わが家では玄関のクローゼットに保管。いつでも取り出せるようにしています。
GOKIGEN キャリーわんにゃん カート付き大容量リュック ペット旅行 散歩
こちらも動物看護師が監修した防災用のキャリーとして活躍できるリュック型キャリーバックです。
リュック型の不安点である通気性や空間の狭さ、中の様子が見難いなどのリュック型の欠点を克服したキャリーバッグです。移動カートが付いており、旅行用スーツケースの様に引っ張って移動することも可能。カートはコンパクトに収納できるのでかさばりません。
また、災害時に便利な大容量のポケットには、愛猫のお薬や手帳、フード類やペットシーツなども収納できます。さらに、付属のウォーターボトルがキャリーバッグに取り付けが可能になっており、移動中の脱水防止になり大変便利です。多動飼いの場合、どうしても両手が塞がってしまうケースもございます。
リュック型でも安心のキャリーケースがひとつあれば、多頭飼いのご家庭でも安心です。
TOP6:ポータブルトイレ&ペットシート
普段使いの猫用トイレがシステムトイレの場合、ペットシートは常備してあるはずです。ただ、システムトイレではないトイレを普段使いにしている場合、防災グッズとして1匹につき1週間〜10日分程度のトイレシートを用意しておくことをおすすめします。
折りたたみ式のポータブルトイレも備えておくと避難の際にも慌てません。できれば、ペットシートと一緒に準備しましょう。
折りたたみ式のトイレが無い場合や、用意するのが難しい場合はお菓子の空き箱や段ボールでも構いません。空き箱の中にペットシートを敷いて簡易トイレとして利用できます。
トイレ砂や新聞紙などの古紙を簡易トイレとして利用することもできますが、避難所などでは臭いや衛生面などでの問題も起きがちです。ペットシートは排尿を吸い取り閉じ込めるだけでなく、臭いも閉じ込めてくれる優秀なシートも多いので、緊急時の簡易トイレにも大いに役立ちます。
1匹の場合でも、あえて多頭飼い用(複数猫用)のペットシートを用意しておくと1枚で吸い取れる尿量が多いため便利です。また、大判のペットシートは避難所などでも愛猫のケージ内に敷いたり、嘔吐物の処理にも便利なので備えておくと良いでしょう。
デオトイレ シート 複数ねこ用消臭・抗菌シート 16枚 関東当日便
アイリスオーヤマ 汚れ防止ペットシート(ペットシーツ) 超大判タイプ8枚 P-YES-8LL
TOP7:ペット用の万能ネット
災害時はもちろん、爪切りや投薬時に不安を感じて暴れたり逃げようとする猫ちゃんも多いはず。そんな時に役立つのが、ペット用の万能ネットです。できる限り丈夫な作りのペット用ネットを用意しておくと良いでしょう。
猫は本来、狭い場所が落ち着く動物です。ネットに入ることで落ち着きを取り戻させる効果があり、キャリーバッグに入れる時や投薬時、爪切り時などにも役立ちます。
災害時は特に興奮してしまい、愛猫のストレスによる負担も大きくなるでしょう。ペット用の万能ネットも防災グッズとして取り入れることをおすすめします。
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TOP8:ペット用タオル&ブランケット
雨に濡れてしまったり、汚れを拭き取ってあげる際に便利なのが吸収力が抜群で軽量のペット用タオルです。防災グッズとして常備するのに便利なケース入りのペット用タオルもあります。
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避難先で不安を取り除くために愛猫に掛けてあげたり、寒さ対策に欠かせないアイテムです。コンパクトで軽量のブランケットが良いですね。
TOP9:猫用ハーネスとリード
災害時はとくに、愛猫をキャリーバッグの外に出すことは無いと思いますが、キャリーバッグの故障や、他の理由でやむを得ずバッグの外に出さなければいけないとき、愛猫専用のハーネスとリードがあると安心です。
猫用のハーネスとリードは愛らしい物もたくさん販売されていますが、大切なのは愛猫の体型に合っており、安全装置が付いた丈夫な作りであることと、愛猫の体に負担をかけない優しい設計である必要があります。
装飾のあるものは、災害時はかえって邪魔になりかねません。シンプルで安全性の高いものを選びましょう。
愛猫の体型に合うように調節可能で安心な、おすすめハーネスとリードをご紹介します。
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TOP10:ペット用応急処置セット(ポータブル救急箱)
災害時、もしも愛猫が怪我をしてしまったら、飼い主の手で応急処置が必要になるかもしれません。避難時に持ち運べるポータブルの救急箱を防災用バッグに忍ばせておくことをおすすめします。
また、ご自宅に「愛猫専用の救急箱」は設置すべきだと思います。同行避難や同伴避難の際のポータブル救急箱は、別途用意しましょう。
「愛猫専用の救急箱」設置のすすめは、こちらの記事からご覧ください↓
ポータブル救急箱のおすすめアイテムをご紹介します。
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持ち運び用の応急処置セットは、できるだけコンパクトにしたいものです。ネット型の包帯もありますが、どんな傷口にも応用の効く自着型包帯がおすすめです。
愛猫が舐めても安心なペット用の傷口洗浄・消毒液です。愛猫が怪我をしてしまった際に傷口の洗浄・殺菌・化膿止めとして塗布できます。
ペット用の経口補水液がサッとつくれるパウダーです。
熱中症や発熱、水分補給不足などで「脱水」の症状が出ている場合、愛猫の体に効率よく水分の吸収を促す処置が必要になります。
すぐにでも動物病院で点滴治療ができれば良いのですが、災害時は余裕がありません。救急箱にぜひとも備えておきたいアイテムです。
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災害時にパニックになる愛猫の爪が伸びていたら、飼い主はもちろん愛猫自身も怪我をしてしまう危険性があります。また避難時に誤って他人を傷つけてしまえば大問題になりかねません。
爪切りはポータブル救急箱の中にぜひ備えておいてほしいアイテムです。シンプルでコンパクトなタイプの爪切りを用意しておくことをおすすめします。
猫壱 ストレスなくスパッと切れる猫用爪切り 日本製(1コ入)
最後に
いかがでしたか。まだまだ準備しておかなければならないものはありますが、今回ご提案したアイテムはぜひ備えておきたい基本アイテムです。
「愛猫の命や健康に関わる可能性があるかどうか」で判断し、優先度の高いものから備えることがポイントです。今日から愛猫のための災害対策をはじめましょう。
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