わが家には、今月16歳になる長男を筆頭に、来月14歳になる長女と、6月に6歳になる次男、今年3歳になる三男、合わせて4匹の子供たちがいます。
それぞれ持病を抱える猫たちですが、今は比較的元気に過ごせています。 とはいえ、猫の場合、昨日まではいつも通りだったのにナゼ・・?と、びっくりするくらい急変したりもするので、油断できません。
猫’sが抱える「慢性腎不全」と「肥大型心筋症」の進行を遅らせ、できる限り長生きさせてあげられる様に、今からでもできることは精一杯していきたいと思っています。
今年に入って会社員人生に終止符を打ち、大切な「わが子」と過ごす時間(=私が一番ほしかったもの)を確保できるようになりました。時間に縛られず、思う存分に猫たちのために使えるので、「手作り猫ごはん」を作ってみたいと思います。
獣医師が考案した長生き猫ごはん 安心・簡単・作り置きOK! [ 林 美彩 ]
参考書籍に記載のレシピを、そのまま再現しても良いのですが・・、うちの子の持病に有効な食材を使い、いつものウェットフードに近い食感にするため、あえてオリジナリティに拘りました。手作りのご飯をあげたい理由は、保存料や着色料・香料の無い、安心安全なご飯を食べさせたいからです。そして、持病により効果的な栄養素を、積極的に摂取してもらいたいからです。 そもそも、食べてくれるかどうかが、一番問題なのですが・・・。
今回、はじめて手作りご飯に挑戦したので、レシピの備忘録を兼ねて書いておこうと思いました。レシピ考案の参考にした書籍は、『安心・簡単・作り置きOK! 獣医師が考案した 長生き猫ごはん』の他、下記の3冊になります。
猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑 ~誤食と中毒からあなたの猫を守るために [ 服部 幸 ]
【須崎恭彦獣医師著】愛猫のための症状・目的別栄養事典 【書籍 手作りごはん レシピ 本】P19May15
はじめて作る 猫の健康ごはん ニャンコのためのおいしくて栄養満点な40レシピ [ 須崎恭彦 ]
レシピの参考にした書籍のひとつ、『安心・簡単・作り置きOK! 獣医師が考案した長生き猫ごはん』に、「健康で長生きするための3カ条」として以下の三つが掲げられていました。
○良質なたんぱく質を与える
○食餌で水分が摂れるようにする
○人肌くらいの暖かい食事が基本
「飼い主が気をつけるべき3カ条」としては、
●気長に作りましょう!
●食べなくてもがっかりしない!
●工夫を楽しんで!
わが家の個性的なメンバーに受け入れてもらえるか不安ですが、普段の食事から、それぞれの持病に有効な栄養素を摂取させたいので、気長に気ままに作ってみようと思います。
☆☆☆2022.4.12 dinner☆☆☆
【使いたい食材】
サーモン・しいたけ(干し椎茸)・キュウリ(なくてもOk)・帆立貝柱・アマニ油
【期待できる栄養素・効果】
♡鮭 : たんぱく質、EPA、DHA、アスタキサンチンが豊富、オメガ3脂肪酸、ビタミンB5
→アスタキサンチンは抗酸化作用に優れ、体内の有害な活性酸素を除去する働きをします。
疲労回復、がん予防にも効果が期待でき、アスタキサンチンの抗酸化作用はビタミンEの約1000倍、ビタミンCは約6000倍ほどだそうです。DHA・EPAも豊富で、血中コレステロール値を下げたり、高血圧予防にもなり、血管の血流を良くする働きが期待できそうです。
ですから、心筋症を抱えるバロンに積極的に食べてほしい食材です。サーモンの油には、心臓の健康に役立つ「オメガ3脂肪酸」も豊富に含まれているので、サーモンの油分もしっかりと食べさせたいです。
ビタミンB5も代謝に関わる栄養素のひとつなので、なんだか心臓に良さそう・・と感じています。
♡しいたけ : 食物繊維、エリタデニン、ビタミンB1・B2・B3・B5・D
→エリタデニンは血流改善が期待できるようです。
干し椎茸独特の香りのレンチオニンやグアニル酸には、血小板が凝集するのを防いでくれる働きがあり、血栓予防に期待できると(ネット情報ですが)ありました。心筋症は血栓塞栓症のリスクが高いので、心筋症のバロンに、ぜひとも摂取させたい栄養素です。
猫は肉食動物(犬は雑食)ですが、椎茸に豊富な食物繊維も、胃腸の掃除をしてくれます。椎茸はビタミン類も豊富なので、椎茸のエキスを摂取させたいです。味は好みではなさそうですが・・。
♡キュウリ:βカロテン、ビタミンC、カリウム
→キュウリは与えすぎると、ビタミンCを破壊すると聞いたことがあるのですが、参考にした『安心・簡単・作り置きOK! 獣医師が考案した長生き猫ごはん』では、「食材表」に載っていました。
キュウリは95%が水分なので、普段の食事から水分補給をさせたいので、今回は取り入れたいと思います。
♡帆立の貝柱
→心臓に良いといわれるタウリンが豊富な食材を調べたところ、群を抜いて豊富に含まれているのが帆立だということがわかりました。
葉酸も含まれ、心筋症を患うバロンにとって理想的な食材だと思います。「猫が貝を食べると耳が落ちる」などと聞きますが、帆立の場合、貝ひもや卵巣は取り除き、貝柱の部分であればOKなので、ぜひ取り入れたい食材です。
♡アマニオイル
オメガ3系不飽和脂肪酸「αーリノレン酸」が豊富に含まれており、腎臓病の進行予防にも良いと耳にしたことがありました。
調べてみると、抗炎症作用があり、血液サラサラ効果も期待できるので、慢性腎不全のショコラにも心筋症のバロンにも効果が期待できそうです。
できる限りうちの子に食べさせたい食材と、摂取させたい栄養素を意識して、わが子に合った食感や見た目にしたいと思いました。
【材料 4匹分】サーモン(生)1切、帆立の貝柱(生)2コ、干し椎茸 2個、キュウリ 1/4本、粉寒天 小さじ1、 水 450ml、アマニ油プレミアムリッチ 小さじ1
【つくり方】
①干し椎茸は450mlの水で戻し、戻し水はそのまま取り置く
②戻した干し椎茸は、できる限り細かく刻み、一緒にキュウリ1/4も可能な限り細かく刻んでおく
③サーモンと帆立の貝柱は耐熱容器に入れ、大さじ1杯の水をかけて600Wのレンジで中に火が通るまでチンする(約1分程度)
④レンチンしたサーモンは熱を冷ましながら骨を取り除き(骨取り済のものを使用すると楽)、サーモンも帆立も手で細かく割いておく(熱いので火傷に注意)
⑤ ①のもどし汁と粉寒天を鍋に入れ、ヘラなどでかき混ぜながら弱火〜中火の火にかけてよく溶かす。一度沸騰したら火からおろし粗熱を取り、刻んだ椎茸とキュウリ、サーモンと帆立貝柱を入れる。最後にアマニオイルを小さじ1回し入れ、全体に混ざるよう軽く攪拌する。
⑥ ⑤をバットや保存容器に入れ、冷蔵庫などに入れて冷やし固める
⑦ 固まったら、一回の食事分だけを器に盛る(寒天を崩しながら)
キュウリは入れないほうが良かったかも・・とママが反省していたわ。
水分はサーモンや椎茸ダシで確保できているようだし、猫的には不評ね。
今更ですが、キュウリは省いても構わないとおもいます。水分補給の強化に入れましたが、なくても水分補給はできるレシピです。・・・・キュウリが不評なので、最終的には取り除きました。
食いつきが悪い時は、ペット用のサーモンオイルや嗜好性の高い(でも安心安全な)ふりかけに頼るのもあり!もっと魚の香りや旨味を前面に出す方が良いかもしれないわ。
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鰹節から取る出汁は、塩分もマグネシウムも多いので嗜好性は上がるけれどNG。
今回、このレシピの上からサーモンオイルと猫用ふりかけをかけて与えています。サーモンオイルを添加するならば、アマニオイルは入れなくても良いかもしれません。油分をとりすぎてしまうと、カロリーの調整がむずかしくなるので、作るときにはご自身で調整してください。
総合栄養食はドライフードでいつでも自由に食べれるようにしてあるの。動物病院で勧める療法食なので安心。ウェットフードはあくまで、+αの感覚ね。
腎臓と心臓に大敵なナトリウムは極力摂取させたくはないので、塩系も入れていません。
手作りレシピも、愛猫の好みに合わせて進化させていくことが大事だと気付かされました。改良を重ねながら、今後もてづくりレシピを作っていきたいと思います。愛猫家のみな様の参考になれば嬉しいです♡
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