こんにちは、moch@です。
私は7年半、大手の保険代理店に勤めていました。
代理店の店長をしておりましたので、責任もやり甲斐もあったのですが、今年の2月いっぱいで退職しました。
糖尿病と闘う愛猫を支えるため退職したのですが、退職日からたった10日で、愛娘の若珈(モカ)はこの世を去ってしまいました。私にとって彼女は、わが子であり、最愛の娘でした。
元々、副業感覚で「猫用品専門店」をWebで立ち上げ、趣味程度に運営し、いつかは起業したいなんて夢見ながらも、なかなか踏ん切りがつかず、相変わらず会社にしがみつく人生を送っていたのですが・・・今ではWebショップ運営が本業です。
こんな形とはいえ、優柔不断な私の背中を押してくれたのは、若珈(モカ)でした。彼女を落胆させないように、愚直に前を向いて頑張ろうと思っています。
さて、このブログを書くきっかけをくれたのも、若珈(モカ)です。
愛猫の闘病で悩んだり、悲しんだり、迷われている方はたくさんいらっしゃると思います。愛猫家仲間のために、私ができることは何だろうか・・と考えた時、ブログを通して、私の経験や情報をお伝えできれば、誰かの役には立てるかもしれない・・と思いました。
とはいえ、若珈(モカ)の闘病記は精神的にきつく、なかなか書けていません。今回は、私が保険のプロとして仕事をしてきた経験からお伝えできることを書きたいと思います。
プロフィール
【簡易プロフィール】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
某大手の保険代理店に7年半勤め、今年2月に退職
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、相続診断士ほか、資格保持
現在Webショップ「le premier quartier 猫用品専門店」を中心に複数のショップを運営
今年の3月末日から「猫と暮らしのblog」を執筆開始
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ところで、ペット保険に加入していますか?
ペット保険の市場が拡大している昨今、ペット保険選びで悩まれている方も多いのではないでしょうか。それ以前に、そもそもペットに保険だなんて・・・という方もまだいらっしゃるかもしれませんが・・・。
わが家は全員、0〜1歳でペット保険に加入させています。わが家の猫’sは皆、それぞれ持病を抱えていますが、診断される前に加入させておくことができたので、大変助かっています。
ペット保険も、人の生命保険と同じで、持病を抱えてからでは加入できないケースがあります。できるだけ早いうちにペット保険に加入しておけば、病気を診断されてから慌てることはありません。
人間も犬猫も、ひと昔前と比べて平均寿命が長くなりました。この長寿の傾向は、昨今の医療技術の進化と共に、今後もより進むことが予想されます。寿命が長くなれば、動物病院のお世話になる回数も増えるでしょう。長期治療で嵩む通院費や、入院・手術などの高額な治療費を避けて通ることが難しくなってきています。
ペットを飼っていて誰もが直面するのは、この医療費の悩みです。高額な医療費に戸惑い、人間の都合を優先させ、無責任な選択をしてしまう残念な飼い主が多いのも事実です。
昨今、マイクロチップの装着の義務化が決定されました。賛否両論ありますが、飼い主に責任を持たせるためにも、マイクロチップ装着の義務化は必要と考えますし、むしろもっと早く義務化すべきだったのでないかと思っています。
マイクロチップの装着義務と同様にペット保険の加入も、加入義務・・とまではいかなくても、努力義務を設けるべきだと私は思います。そのためにはもう少し、高額なペット保険の保険料率を各保険会社で下げていただきたいところ・・。加入ハードルを低くする努力無しでは難しいかもしれません。
ペットブームによるペット販売市場の拡大が、遺伝性疾患を持って生まれてくる犬猫を増やす要因になっていることにも、目を向ける必要があります。そもそも、犬種や猫種によって罹患しやすい病気があるのはご存知でしょうか。
消費者の嗜好が原因で、遺伝性疾患に苦しめられる犬猫たちがいます。種類によって罹患しやすい病気への認識と、罹患の可能性に対する心構えは、愛犬・愛猫たちを迎える前に必要です。同時にペット保険への加入はもちろん、保険だけで安心せず、ペットのための貯蓄をすることも大切です。
動物病院の医療費は全額自己負担。ペット保険は、治療にかかった費用を補償してくれるものですが、保険商品によって通院治療は対象外だったり、かかった医療費に対する補償割合や、保険金の年間上限額、新規で加入する際の上限年齢、補償開始までの待機期間の有無など、保険商品によって実に様々です。
ペット保険には、動物病院の窓口精算時に保険証を提示することで、その場で保険適用になるペット保険もありますが、後日、領収書や明細書などを提出し、支払った医療費の何割かが指定口座に戻るタイプがほとんどです。
ひと昔前は、ペット保険の種類も豊富ではありませんでした。昨今ではそれだけ需要があるということですが、ペット保険市場は明らかに拡大し、商品種類も多くなっています。
ですから、愛犬・愛猫の持病や年齢で加入できるかどうかが不安になり、入れるところで・・と安易に決めてしまわずに、ペット保険に関しても「比較する」ことが必要な時代に来ていると感じています。
保険代理店で保険を比較検討をするのが、当たり前の時代になりました。ペットも含め、家族全員の保険を徹底的に比較し、内容を十分に理解して加入するなど、整理整頓をしておくことをおすすめします。ただし、ペット保険の見直しを提案された場合、新たに入りなおすペット保険の待機期間や、愛犬・愛猫の体況(持病の有無や、入・通院、手術の履歴)を十分に考慮した上で見直しを検討しないと、取り返しの付かない失敗をしてしまいます。勧められるがままに・・が一番危険です。よほどの理由がない限り、ペット保険の場合はコロコロ見直さないほうが良いと思います。
また、ペット保険にも一般的に新規加入の上限年齢があることも念頭に置いて検討することが大切です。入ろうとしたら年齢的にダメだった・・ということが無いように注意しておきたいものです。最近では、ペット保険会社大手アニコム損害保険の、新規加入の上限年齢が無い「どうぶつ健康保険しにあ」もあります。「うちの子はもう高齢だから・・」と加入を諦める前に、加入できる保険があるかどうかを調べる姿勢が大切です。
保険代理店では、全てのペット保険を扱っているわけではありません。保険代理店は、取り扱いのある商品を提案しますので、ネットから各社の資料を取り寄せて情報を集めておくなど、飼い主としての最低限の努力はしてください。
わが家の猫’sは、アイペット損害保険「うちの子」とアニコム損害保険「どうぶつ健保ふぁみりい」に加入しています。どちらも、動物病院での窓口精算で保険が適用されるので、精算時の金銭的負担と精神的負担が軽減されています。この大手2社は、提携病院数が多いのも安心できるポイントですが、不安な場合は予め動物病院のHPなどで、どこの保険会社と提携しているかを確認しておく方が良いでしょう。
私は上記2社のペット保険を、加入してから10年以上継続してきました。使い勝手や保険会社の問い合わせ時の対応などに不安や差を感じたことはありませんでした。
2022年4月現在、私の個人的な情報収集と見解になりますが、ネットからの申し込みや情報の確認が可能な商品のうち、次の3つの項目で注目ポイントとなるペット保険をピックアップしてみたので、参考までに記載しておきます。(あくまで、私個人で調べた情報です)
チェックすべきポイント上位のペット保険
①【新規加入する際の加入年齢上限が高い】
・アニコム損害保険「どうぶつ健保しにあ」:上限年齢なし
・アイペット損害保険「うちの子」:12歳11ヶ月
・ベッツベスト少額短期保険 セレクトBEST 12歳11ヶ月
*あくまで2022.4現時点での情報ですので、ご加入検討の際は保険会社にご確認ください
②【補償開始までの待機期間が無いまたは短い】
・アイペット損害保険「うちの子」→ 待機期間なし
「待機期間」自体は無いが、申し込み受付日から「審査期間」があるため、補償開始はクレジットカード払いの場合は申し込み受付日の1ヶ月後から補償開始となり、申し込み受付後の約3週間後に「保険証券」が届きます、口座振替で保険料の支払いを指定した場合は、クレジットカード払いよりも補償開始日が遅くなります。
・FPC 「フリーペット保険」 → 待機期間なし
「待機期間」はないが、補償の開始はクレジットカード支払いの場合、(クレジットカード会社にもよるが)最短で21日後。口座振替指定の場合は、口座振替書類が当月15日までに不備なくFPCに届けば、翌月27日の初回保険料引き落ち渋が保険開始日になります。
・PS保険「ペットメディカルサポート」→待機期間なし
「待機期間」はないが、申込書の到着日の翌々月1日より、補償が開始されます。ただし、1日ジャストに到着した場合は、翌月1日より補償開始。
*あくまで2022.4時点での情報ですので、ご加入検討の際は保険会社にご確認ください
③【窓口精算が可能なペット保険】
*ペットの写真入り保険証が発行され、動物病院の窓口に保険証を提出することで、病院の会計時に保険が適用されます
・アニコム損害保険 「どうぶつ健保ふぁみりい 50%」「どうぶつ健保ふぁみりい 70%」
・アイペット損害保険「うちの子 50%」「うちの子 70%」
*あくまで2022.4時点での情報ですので、ご加入検討の際は保険会社にご確認ください
④【保険金の年間上限額が多いペット保険】
・SBIプリズム少額短期保険「プリズムコール」の「グリーンプランII」 : 年間限度額147万円
・アイペット損害保険「うちの子」の 「70%プラン」 : 年間限度額122.4万円
・リトルファミリー少額短期保険「わんデイズ・にゃんデイズ」70%コース・50%コース 年間限度額120万円
・楽天少額短期保険「ずっといっしょに(もっと)」通院付き70%プラン : 年間限度額115.5万円
*あくまで2022.4時点での情報ですので、ご加入検討の際は保険会社にご確認ください
最後に
ペット保険に求める条件などは十人十色。ご自身の希望に近い保険選びができると良いですね。
今は便利なことに、様々な保険商品を扱う保険代理店に無料で相談できる時代です。気軽に相談しながら情報を集め、比較検討する際には大変便利です。万一の際に、金銭的な理由で治療を諦めるのは悔しい限り。ペット保険は、愛犬・愛猫へのひとつの「愛の形」なのだと思います。
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